マグロ漁船特集で一人で泣いた。
何故だろう。
27歳になって毎年やってる大間のマグロ漁船ドキュメンタリー。
マグロに賭けた男たち2019“絆” tv asahiを食い見るようになるとは…
元漁師の父親が上裸パンツスタイルでこの番組を毎年のように真剣に見ていた。
それ以外に父親が食いつく番組は警察24時。
母親にチャンネル権を奪われて一緒に回答しているクイズ番組。
そんな男にしかわからぬ熱い番組なのかもしれない。
たまたま、ご飯を食べようと豚汁とご飯。漬物というセットでテレビをつけて写り込んできたのは見覚えのあるマグロ漁師。
毎年のように特集に出てくる悲運のマグロ漁師山本さん。
なんと3年間もの間釣り上げていないという。
しかし、俺にはこれしかねーんだよと言わんばかりの漁に今日も出る。
漁獲量が少なく、今年の大間はダメだなといわれながらも山本さんにマグロがかかる!
65歳というおじいちゃんながらも60キロ以上あるマグロとタイマンする。
もうこの時点で豚汁のジャガイモを掴みながら心の中で
「あっ、これは逃げられちゃうやつだろ」
と悪魔のように番組を読み出す。
必死に頑張る山本さん。
マグロとの距離が迫ってくる。
また、心の中で思う。
「そろそろだな」
しかし、結果は釣り上げたのである。
私はうるうると涙を流しながら漬物のしょっぱさに涙のしょっぱさをトッピングして食べていた。
「すまねぇ。山本さん。あんたのこと考えてないで汚いことばかり考えていたよ。」と後悔をした。
そんな、山本さんの船にもう一度、マグロが食い付く!
一日に日本あげるなど小型船に一人で漁をする山本さんには珍しいこと。
「山本さん!あんたならできるよ!やってやれ!」小学生の時に映画館で見た恐竜と隕石の話が描かれたダイナソー以来の応援。
大量のポップコーンを片手に「頑張れー!」と映画館で言っていたそうな。
そして、山本さんは無事に釣り上げるのであった。
山本さんの家ではマグロを釣り上げるとスーパーの寿司でお祝いをするが二本釣り上げた今日はいつもと変わらぬ食卓であった。
泣いたよ。泣けたよ。
何百万もするマグロを釣り上げてもスーパーのお寿司だ。
お寿司屋さんでお祝いなどではない。
きっと不漁の時期などに備えての貯蓄や子供達の事を考えているんだろう。
頑張りすぎだよ。
男臭すぎるぜ。
そんなマグロ二本を3年ぶりに釣り上げた男は「でかいのじゃないとダメなんだよ」と一言言い残した。
なんかカッコいいよね。
俺、男らしいところ少ないから漁師とか絶対に無理だと思うんですよ。
そして、地元漁師があまり好きじゃなくてある意味、アンチ漁師なところがあるんですよ。
でもね。山本さんみたいに貫き通しながら漁に出て明日生きていくためにという気概を感じる方は本当にかっこいいなと思います。
ありがとう。山本さん。黒いぞ森。
そんなところで涙もひと段落してきたとこで今度は大間若手ナンバー1と謳われる南兄弟。
巨体で強そうなお兄ちゃんと茶髪が目立つ弟である。
弟は俺以外の船員でも兄は漁に出る。でも、船にのさせてもらっている以上必要だと思われたい。
そんな弟はマグロが食いついたが逃げられてしまう場面がいくつかある。
しかし、兄は遠回しに慰めるかのように逃げられたなら仕方ないんだって。逃してもいいぞなどと声をかける。
兄はマグロはなかなか釣れるものじゃないから
マグロなんだよと言わんばかりの教えを説いているようだ。
泣いたよ。かっけーじゃん。
この時にはもう釣れないパターンだなとか思わずに「すごい食いつきだな。でけーな。釣り上げろよ」と食い気味に応援してたよ。
俺、弟がいたとしても目の間の大金を逃すようなことしたらそんなにドッシリと構えて入れないよ。
ご飯を食べ終えてダイエットしなきゃと言いながら塩キャラメルの如く、しょっぱさと甘さがあるポッキーを食っていた。
まるであの兄のようにと…
しみるぜ。
俺、こんな男になりたいと思わず思ったよ。
この番組はきっとマグロ漁船で俺たちはマグロなんだよ。
釣られちまったよ…
また、次回作品楽しみにしてるよ。テレビ朝日。